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2020年考

今年3月28日の写真。

脳内ナレーションが流れた。

「ディストピアのはじまりはじまり」と。

 

本物のディストピアの入り口をこの目でリアルに見れた気がして、シャッターを押しながら興奮していた。

満開の桜の上野公園に誰もいないなんて!なんてことだ!って。

 

 

長男が小学校を卒業しても中学校に行けず3ヶ月うちで過ごしておかしくなりかけ嘘をつき公文の先生を泣かせてたっけ。

次男はYoutubeとテレビを同時視聴する趣味が祟ってメガネをかけた。

夫は家で仕事する人になってしまった。

 

 

9月、芸能人の自殺が相次ぎ、女の自殺が急増したというニュースが流れ、自爆テロだ、と思った。

子供の反抗期も重なって、今年最大級の鬱々が訪れて、黒い服を大量に買い込んだ。

ああ、大変だったなあ。心の中が。

このブログも外から見えないようにして一人淡々とネガティブなことを綴っていた。(その頃の記事は非公開)

 

今年後半は仕事が忙しくなった。

 

今、やっと12月31日を迎えられている。

やることはやったし、あとは夕飯のすき焼きの材料と、数の子の塩抜きをして、あとそれから…

まあ色々気がかりはあるけれど、このブログを書いたらパソコンやスマホは閉じよう。

昼寝している私に「東京の感染者1300人超えらしいよ」と夫が言う。

ここは居心地がいい深海のような場所なんだから

気楽に話しかけてこないでよ、と思う。

 

本当の心の中は、誰にも見せることはできない。

 

天井となる水面ははゆらゆらと揺れて、たまに光を届けてくれる。

水の底からの眺めは私というフィルターを通すから

いつも美しい。

美しいものだけ見ていたいんだ。

 

というわけで、わけが分からなくなってきました。

 

来年も生き抜きましょう。生き抜けるのか。

わからないけど皆さまどうか来年もご無事で。

2020年、おつかれさまでした。

深い水の底から愛をこめて。

 

2020年12月31日

長男撮影

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