よく働いた1年だった。
仕事部屋の掃除、さっき終わった。
映画を70本くらいは編集したかな。もっとかな。
あと、イベント・展覧会用の映像や、老舗出版社の絵本や、書道家の方のPVを作ったり。
おつかれさまでした。
そういうわけで、子供には働く背中をいっぱい見せてた1年だったのではないかな、と思う。
3月には仕事と、子供が学童からはじかれたりして、いっぱいいっぱいで途中で投げ出してしまったプロジェクトもある。ご迷惑をかけてしまった。作りかけていたのは、障がいのある人たちが運営するカフェのプロモーションビデオだった。
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7月に起きた相模原の事件が私にすごく衝撃を与えた。
自分の仕事。メディアの仕事。これでいいのかな、この先何ができるかな、自分の子供への影響とか。犯人が犯行前に自分を撮影してFacebookに自撮りをアップした事とか。自分は、なんかすごく、怖い仕事をしている気がした。
でも、具体的には何も変わらぬまま、できぬまま、映像のディレクターという仕事を来年も続けていくんだろうと思う。
自意識を表明しやすい世の中になったように見えているけれど、実際どうなんだろう。
悪意や、劣等感、ねたみ、どろっとした暗くて重いものはどうなっていくんだろう。
命の重さとか、社会の歪みとか、どうなっていくんだろう。
デジタルのデータにのせて、何か、有意義なものを届けられているのか、ぶれぶれになることも多いけど、やっぱり、美しくないものには強く抗っていきたい、と思う。
自分の仕事は流れて消えていくもの。だからこそ。
なんか、とりとめもなくなっちゃったけど、そんなことを考える年末でした。
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家族のことも、うまく書けないな。
男の子は自分と違うと感じる。今朝、ふたりの心臓の音を聞いてみた。よく動いていた。子供はそんな、感じです。わたしのいのちなんだなあって。
夫と実母は空気みたいな私とは違って、ゴロンとした「おもり」みたいな人たち。いつかどこかに飛んでいったりしない、いつも安心感をありがとう。
あと、友達、仕事仲間のみなさん、見ていてくれてありがとう。
わたしもみんなをいつも見ています。
それでは、来年もどうぞよろしくおねがいします。
愛をこめて♡
山本遊子